のんびり映画評論

主に洋画を中心とした映画評論のブログです。

バトルランナー

原題 The Running Man
1987年 アメリカ
製作 ティム・ジンネマン、ジョージ・リンダー
脚本 スティーヴン・E・デ・スーザ
監督 ポール・マイケル・グレイザー
撮影 トーマス・デル・ルース
音楽 ハロルド・フォルターメイヤー
主演 アーノルド・シュワルツェネッガー、マリア・コンチータ・アロンゾ、ヤフェット・コットー、ジム・ブラウン、ジェジー・ヴェンチュラ

『バトルランナー』は文句なしにオススメできるアクション映画であるといえるでしょう。観始めてから最後まで一気に飽きさせることなく楽しめる作品です。

舞台は21世紀のロサンゼルスであり、政府による管理された社会が描かれています。昨今では、世の中は管理社会の方向にますます進んでいるという風に感じられ、この映画で描かれている状況というのも、あながち笑うだけでは済まされないという気もしています。

それはさておき、この映画で揶揄されているのは、テレビメディアそのものであり、それが普遍的に実行するところの「やらせ」というものであります。

テレビの「やらせ」という問題については、もうこれは周知のことであり、いまさら批判しようが何しようがあまり意味が無いものです。しかしながら、この『バトルランナー』であらためて、大衆を操作するための意図をもったメディアというものの権力性についてと、メディアを用いて社会を管理していくという筋書きをみて、娯楽映画ながら、あらためてテレビメディアの力のもつ恐ろしさというものを考えさせられるのです。

また、ストーリーの展開に目を向けますと、話の本筋に入るまでのテンポがとてもいいという印象を受けます。シュワルツェネッガーが殴る蹴るのアクションシーンに移るまでのテンポが非常に素晴らしいのです。これだけテンポがよければ映画を観ているひとも飽きることがないでしょう。

あと、『バトルランナー』のなかで少し気になったのが、殺人ゲーム“ランニングマンショー”の中で、なぜか水着をつけた女性たちがたくさんでてくるシーンがあったことです。あれはなぜ必要なんだ?という疑問が湧いてくるものでした。

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巴里の評判娘

原題 THE RAGE OF PARIS
1938年 アメリカ
製作 バディ・ダ・シルヴァ
脚本 ブルース・マニング、フェリックス・ジャクソン
監督 ヘンリー・コスター
音楽 チャールズ・プレヴィン
主演 ダニエル・ダリュー、ダグラス・フェアバンクスJr.、ルイス・ヘイワード

この映画はとてつもなく古い作品ですが、古い映画の割にはものすごくテンポがいいです。最初のいくつかのシーンで観客の心をグッとつかみ、最後まで飽きさせずに楽しく見ることができるラブコメ映画だといえます。

舞台はニューヨークであり、ダニエル・ダリュー扮するフランス娘のニコルがお金に困って、同じアパートに住む隣人の女性とタッグを組んで、お金持ちの子息に接近し、結婚して玉の輿に乗ってしまおうというストーリーです。

主要な登場人物のキャラクターというのがとてもはっきりとしており、人物にメリハリがあるという感じでした。

また、青年実業家の役で登場しているダグラス・フェアバンクスJr.ですが、この俳優がどうも妙にイーサン・ホークに似ているなあという印象がありました。もっとも、イーサン・ホークのほうが若い人ですし、時代はまったく違うわけですが。



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ポールとジョアン ポール・ニューマン夫妻の仕事と生活

この『ポールとジョアン ポール・ニューマン夫妻の仕事と生活』という本は、ポールニューマンの生涯を知る上で、とても貴重な本であると思われます。

というのは、ポールニューマンについて書かれた本というのがとても少ないからです。本書は、ポールニューマンの生い立ちから始まって、奥さんのジョアン・ウッドワードとの関係であるとか、出演映画にまつわるさまざまなエピソードが事細かに解説されています。

とくに面白く感じたのは、ポールニューマンが駆け出しの新人役者であった頃に、百科事典のセールスマンをやっていたというくだりです。

どうやら、ポールは優秀なセールスマンであったらしく、販売成績もよかったらしいです。

全体的にポールニューマンの人生というのをこの本で読んでみますと、裕福な家庭で育って、どちらかといえばすんなりと成功した俳優であるという印象を受けました。本書にも書かれていましたが、育ちのよさというのを乗り越えて、粗野な役柄を見事に演じきったポールニューマンの役者としての才能というのは、注目に値するものでありましょう。

結構、長い本であり、本編だけでも351ページあって、おまけに二段組みの本ですから、読みきるのだけでもやたらめったらと時間がかかるものです。

それでも、ところどころ興味深いエピソードというか、マニア好みの、あるいはハリウッドの雑学的な知識というものが散りばめられているので、映画ファンにはオススメの一冊ではないかと思います。



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ビキニの裸女

原題 Manina la Fille Sans Voile
1952年 フランス
製作 ウィリー・ロジェル
脚本 S・ペッシュ
監督 ウィリー・ロジェル
撮影 ミシェル・ロッカ
音楽 M・ビアンチ
主演 ブリジット・バルドー、ジャン・フランソワ・カルベ、ハワード・ヴェルノン

この映画は、タイトルの珍妙さに惹かれて思わず購入してしまった作品です。そして、若かりしときのブリジット・バルドーが見られるということで、かなりワクワクしながら観賞したものでした。

ストーリーは、パリの大学生のジェラールが黄金探しに出かけていき、灯台守の娘、マニーナと出会って恋をするという話です。

『ビキニの裸女』というタイトルがついているということは、おそらく素っ裸のシーンのひとつやふたつがあってもおかしくはなかろうと思ったものですが、実際のところ、そういった下世話なお楽しみはありませんでした。

しかしながら、ブリジット・バルドーがビキニを着用しているということは、これはこれでかなり貴重でしょう。また、映画の途中でほんの一瞬ですが、バルドーが片方のバストを露にしているのが目撃されました。(これについては余程、注意して見ないと見逃してしまうでしょう。)

そのほか特筆すべき点として、モロッコのタンジールの風景が秀逸に描写されていることがあげられます。古きよきヨーロッパのリゾートというものを、のんびりと楽しむことができるのです。

また、ジェラール役のジャン・フランソワ・カルベの筋肉というものが、ムキムキしていて筋骨たくましかったのが、妙に気になったところでした。

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マリリン・モンロー(亀井俊介著)

この本は日本語で書かれたマリリン・モンローの書物の中では、決定版とでもいえるほどの面白い、ためになる本です。

著者の亀井俊介氏の文章のレトリックがすごぶる冴え渡っており、私は
『マリリン・モンロー』を読んでからというもの、亀井氏の一連の著作というものを集めた時期がありました。

レトリックの話でいいますと、文章に著者独自のクセというものがあって、このクセが何ともいえない味わいを醸し出しており、一気に読んでしまうような面白さをたたえています。また、一度だけでなく、何度読んでも飽きが来ず、そして、旅先にもっていく本としてもオススメしたい一冊です。

それと、途中にモンローとの対比で、ノーマン・メイラーが登場しますが、メイラーの描き方、解説の仕方というのが、これまたちょっぴり、ふざけていて、楽しいエスプリを感じさせるものであります。

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