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ビバリーヒルズ高校白書
2007.06.26(23:25)
おそらく私はこのビバリーヒルズ高校白書という海外ドラマを千回は繰り返してみたかもしれません。千という数字はあまりにも大げさであるというそしりをまぬがれないかもしれませんが、それにもかかわらず、少なく見積もっても百回は繰り返しみたと断言できると思います。
冒頭から、そんな繰り返してみた数字をあげてみたところで意味のないことは十分に承知しているつもりですが、それでもこのビバリーヒルズ高校白書というドラマは面白く、また心に焼き付いている青春ドラマなのです。
ちょうど自分自身の高校時代とこのドラマが重なったということもあるかもしれません。私自身は、このドラマのような高校生活とは全くの無縁の青春時代を過ごしており、一人黙々と世の中をうらみ、また、それでいてプライドだけはやたらと高いという厄介な性質を兼ね備えた、そんな高校生でした。
それだからこそ、そんなどうしようもないルサンチマンを深く抱えた高校生だったからこそ、このビバリーヒルズ高校白書が胸に響き、そのとりこになってしまったのかもしれません。
このドラマの舞台はアメリカのカリフォルニア州ビバリーヒルズです。ビバリーヒルズに引っ越してきた双子の兄弟が主人公であり、その二人を取り巻く人間模様というものが実によく描かれています。
このドラマをみると、アメリカの高校生の生活というものが本当によくわかります。もちろん、ドラマとして脚色されている部分というのを割り引いて考えてみることは出来ますけれども、このドラマをみる限りは、アメリカンドリームというものは失われていなくて、90年代のアメリカという、物質的に爛熟しきったアメリカの文化というものがあますところなく描かれており、そういった点は、高校生たちが高校生であるにもかかわらず、BMWなどの高級車を乗り回すといった映像をみるにつけ、私は恐ろしく単純にこのドラマをみて、「アメリカっていいなあ」とひとりつぶやいていたものです。
こういったビバリーヒルズ高校白書に憧れるという心性は、どうもいまに始まったことではないらしく、私の父親の話などを耳にしても、昔、アメリカのテレビドラマをみて、そのドラマの中で、大きなガレージのある庭と、ばかでかい牛乳瓶をゴクゴクと飲み干す子供をみて、やっぱり、アメリカというものに対する憧れをもったそうです。
「歴史は繰り返される」という思いでいっぱいです。
ただ、ビバリーヒルズ高校白書のよりすぐれた点というものを考えてみると、このドラマがアメリカに巣食っている社会問題というものをうまく取り上げていて、すごく考えさせるドラマになっているということです。
要するに、ただただ単純な金持ちの高校生のドラマではないということです。非常にうまいかたちで、社会というものをえぐってみせたというところにこのドラマの素晴らしい点があげられるでしょう。
ビバリーヒルズという、ある種の「南国」を舞台に、悩みなど何もなさそうな場所を舞台にして、それにもかかわらず、アメリカの高校生の青春を描ききったというのは、とてつもなく壮大な事業であったと思います。



