スポンサードリンク

踊れトスカーナ!

2007.07.15(10:03)
原題 ll Ciclone
1998年 イタリア
製作 ヴィットリオ・アンド・リタ・チェッキ・ゴーリ
脚本 レオナルド・ピエラッチョーニ、ジョヴァンニ・ヴェロネージ
監督 レオナルド・ピエラッチョーニ
撮影 ロベルト・フォルザ
音楽 クラウディオ・グイデッティ
主演 レオナルド・ピエラッチョーニ、ロレーナ・フォルテーゼ、バルバラ・エンリーキ、マッシモ・チェッケリーニ、セルジオ・フォカーニ

この映画は気分が落ち込んでいるときや、何となく憂鬱なときに、ほんのりとなごめるラブコメ映画であると思います。

映画の舞台はイタリアのトスカーナ地方であり、ひまわり畑が延々と続く田舎で暮らす、会計士の青年レバンテ(レオナルド・ピエラッチョーニ)が、彼の暮らす街にやってきたフラメンコ・ダンサーの女性に恋をするという話です。

ヒロインのフラメンコ・ダンサーは、ロレーナ・フォルテーザという女優であり、この女優がみずみずしい、清潔感のある色香を発散しながら、実に存在感のある演技をしています。

観終わったあとに爽やかな感動を残すと共に、ヨーロッパでの田舎暮らしというものを、気持ちよく想像させてくれる映画です。

基本的に、「いい人」しか出てこない映画ではありますけれども、時にはそういった日常の幸福やら、田舎暮らしの優雅さというものに憧れる瞬間というものはあるものです。

この映画は一応、フラメンコ・ダンサーが出てはきますけれども、それが本筋のテーマではないような気がします。それよりも、平凡な生活をしていたイタリアの田舎町の人々が、突然やってきたフラメンコ・ダンサーたちの美貌とエネルギーというものに翻弄されながら、そこに暖かい人的交流が生まれるといったような、そういった無難な話なのです。

無難な話であるがゆえに、映画を鑑賞している最中の退屈さは免れないですけれども、ストーリーがわかりやすいので、寝転びながらぼんやり画面を観る分には、おそらく何も問題は生じない作品であると思います。

【送料無料選択可!】踊れトスカーナ! / 洋画



ラブコメ映画 | トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]

マージョリーの告白

2007.07.15(02:28)
原題 Sibling Rivalry
1990年 アメリカ
製作 デイヴィッド・レスター、ドン・ミラー、リズ・グロッツアー
脚本 マーサ・ゴールドハーシュ
監督 カール・ライナー
撮影 レイナルド・ヴィラロボス
音楽 ジャック・エリオット
主演 カースティ・アレイ、ビル・プルマン、キャリー・フィッシャー、ジャミー・ガーツ、スコット・バクラ

この映画はちょっと異色のラブ・コメディーです。

ストーリーは、平凡な生活を送っていた主婦マージョリー(カースティ・アレイ)が、たった一度の不倫をきっかけとして、新しい人生に目覚めるという話です。

マージョリーは医師のハリー(スコット・バクラ)とはたからみたら、おしどり夫婦だったわけですが、夫婦間に夜の営みが欠落していることと、夫の一族からないがしろにされていることに対して、心の中で大いなるストレスと不満を抱えていたわけです。

不倫相手は、夫の兄であったのですが、不倫の最中に、ベッドの上でマージョリーの義理の兄はショック死をしてしまいます。

そこから、物語はある種のサスペンス的展開をみせていくわけですが。

まず、この映画は着想が非常にユニークであるところが非常に評価できる点です。

それから、カール・ライナーという監督が作っただけあって、随所に辛口なブラックユーモアを交えたきわどい笑いというものが散りばめられています。カールライナー監督の『天国から落ちた男』でもそうでしたが、この監督が作ると、どこか悲しいテーマをもったコメディーであっても、何かしら人の心に訴える暖かい人間に対する視線というものが感じられるわけです。

また、この『マージョリーの告白』では、ある意味、“日本的”ともいうべき、夫婦間の、また、嫁と姑あるいは、嫁とその一族との軋轢(あつれき)のようなものを細かく描いていて、こういったテーマというものがかなり世界的にみても普遍的なものだと思いました。

すなわち、これは、「意思が弱くて、あるいは性格がのんびりしていて、他人との関係性において、自己主張が出来ずに人間関係に大きなストレスを感じたり、悩んだりする」という人間の心理の問題を描いており、この映画は不倫というテーマを切り口にしているわけですけれども、単にそのテーマにとどまることなく、心に響くものが多い映画になっています。

ラブコメ映画 | トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]

恋するレストラン

2007.07.13(02:12)
原題 HET SCHNITZELPARADIJS/SCHNITZEL PARADISE
2005年 オランダ
脚本 マルコ・ヴァン・ゲフィン、ミモウン・オエイシャ
監督 マルティン・コールホーベン
撮影 グイド・ファン・ゲネップ
主演 ムニール・ヴァレンタイン、ブラハ・ファン・ドゥーシュバーグ、ミモウン・オエイシャ

あまりおすすめ出来ないラブコメ映画です。

ストーリーは、大学進学を目前に控えた青年ノルディップ(ムニール・ヴァレンタイン)が、父の決めた医学部進学に反抗し、レストランの厨房で働き始めるという話です。

レストランでの労働の途中で、ウェイトレスのオランダ美人、アグネス(ブラハ・ファン・ドゥーシュバーグ)と知り合って恋に落ちるわけですが、正直言って、あまりパンチ力の感じられない映画だったので残念でした。

おそらく、映画の作り手は、「社会のことを何も知らない青年が、労働を通じて社会を知り恋を知り、大人になっていく」という映画を作りたかったのでしょうが、私はこの映画を全部見終わるまで、最後まで主人公の青年、ノルディップという男に親近感を覚えることはありませんでした。

一方で、この映画の脇役には、肥って汚らしい厨房のリーダーであるとか、いつも殺気立って肉を切っている男であるとか、色々と策をこらして、魅力的な脇役というものを揃えようとしているその努力はわかったのですけれども、それでもやはり、人間というものに対する洞察があまり感じられない、非常に薄っぺらいドラマになっています。

この映画では、現代オランダが抱える移民の事情なども取り上げているので、その辺りをどのように深く掘り下げていくのか?という部分も期待してみたのですが、あまり、たいした社会批評にはなっていません。

ただ、一つだけこの映画のすぐれている点をあげるとすれば、それは例えば、オープニングなどで、映像がスタイリッシュであったということです。画面の色使いが大変素晴らしいと思いました。アート風で趣味がいい印象です。

ムニール・ヴァレンタイン/恋するレストラン



ラブコメ映画 | トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]

好きと言えなくて

2007.07.10(10:16)
原題 The Truth about Cats & Dogs
1996年 アメリカ
製作 カリ=エスタ・アルバート
脚本 オードリー・ウェルス
監督 マイケル・レーマン
撮影 ロバート・ブリンクマン
音楽 ハワード・ショア
主演 ユマ・サーマン、ジャニーヌ・ギャロファロ、ベン・チャップリン、ジェイミー・フォックス

この作品は、異性を愛するのは容姿に惚れるからか、それとも内面に惚れるからか?というテーマを描いています。

ストーリーは、ラジオのDJをしていたアビー(ジャニーヌ・ギャロファロ)が、番組のリスナーのブライアン(ベン・チャップリン)と知り合うところから始まります。

アビーはブライアンと会う約束をするのですが、その約束をすっぽかしたあと、かわりにアパートの隣に住んでいた美人モデルのノエル(ユマ・サーマン)をアビー本人だといって、ブライアンをだますのです。

そんな感じで話は進んでいくわけですが、どうもこの映画には、容姿に自信が無くてそれにもかかわらず自分は賢いと思っている人間の、異臭を放つルサンチマンが強く感じられて、映画としてはまあまあ面白いですけれども、手放しで高い評価を与えることは出来ない映画だと思いました。

それとともに、この映画では、「美人だが頭が悪い」とされているモデルのノエルが、あまり救われない結末に終わってしまっています。

ブライアンが、最終的にアビーを選ぶのではなくて、美人モデルのノエルを選ぶのであれば、それはすぐれたアイロニーとして、もっと立派な作品になっていたに違いないと思われて非常に残念です。

もう一つ言えば、「容姿は悪いが、頭は賢い」とされているアビーが、果たして観客の共感を呼ぶような性質の人物に描かれているかどうかというのが、かなり疑問として残りました。

「自分は頭が良いから、身なりはどうでも構わない」という生活態度の人間が周囲にいたとして、そういう人物は、それが女性であれ、男性であれ、多くの人々の理解を得ることが出来るでしょうか。

アビーは、自分の人生を呪って、容姿の醜さを呪って、生きているわけですけれども、そこまでは一般的な不幸として共感できるわけです。

しかしながら、アビーのセリフやモノローグから、「この人物は開き直っていて、一向に反省しようとしない、疑いを持とうとしない」ということがひしひしと感じられて、それが嫌な頑固さに感じられて、「こんな人物がまわりにいたら不快であろうなあ」と思いました。

つまり、アビーは「自分は醜いけれども賢いからいいんだ!」と、そこで自己完結しているわけですから、そこには何の哲学も生まれなければ、人間としての徳といった問題ももう残されていないわけであります。

残っているのは、極度に肥大化した自意識と、迷惑な自己愛の問題だけであって、そういう人物に出会ってしまったブライアンという青年にあわれを感じました。

DVD 好きと言えなくて 【\1000キャンペーン】 (12/21 発売予定)



ラブコメ映画 | トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]

ユーロトリップ

2007.07.05(10:06)
原題 Eurotrip
2004年 アメリカ
監督 ジェフ・シェイファー
出演 スコット・メクロウィッツ、ジェイコブ・ピッツ、ミシェル・トラッテンバーグ、トラビス・ウェスター、マット・デイモン

この映画はまさにバックパッカー旅行を愛する旅人の方にはおすすめの映画です。

ストーリーは、アメリカの高校生が卒業旅行を利用して夏休みにヨーロッパへ行って、メールフレンドと会うという話です。

ヨーロッパのバックパック旅行の楽しさというのが凝縮されているような映画で、イギリスのロンドンにおけるフーリガンであったり、パリの大道芸人や、アムステルダムの猥雑さ、東ヨーロッパの煤けた雰囲気などを、映像を通して楽しむことが出来ます。

はっきり申し上げて、映画としてはそれほどの価値を持たない作品だとは思います。つまり、「不朽の名作」であるとか、大ヒットを記録するような一級のエンターテインメントというわけでもありません。

それにもかかわらず、ある種、漫画的な、肩の力をいれずに楽しめる映画であるので、本当に疲れた気分でいるときにおすすめです。

名作、「アメリカン・パイ」とちょっと似ている雰囲気があります。
ラブコメ映画 | トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]
| ホームへ | 次ページ