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イフ・オンリー
2007.07.20(04:57)
原題 Twice Upon a Yesterday1998年 イギリス、スペイン
製作 ホアン・ゴードン
脚本 ラファ・ルソ
監督 マリア・リポル
撮影 ハヴィエ・サルモネス
音楽 ルイス・メンド、ベルナルド・フスター
主演 リナ・ハーディー、ダクラス・ヘンシャル、ペネロペ・クルス、グスタヴォ・サルメロン
この映画はファンタジー色あふれる恋愛映画です。
ストーリーは、恋人との浮気がもとで別れることになった役者ヴィクター(ダグラス・ヘンシャル)が、ある偶然によって、過去に戻り、恋人のシルヴィア(リナ・ヒーディ)とやり直すという話です。
売れない役者であるヴィクターの役というのを、ダグラス・ヘンシャルが好演しています。
この映画で実にいいなあと思った点は、誰であれ何事につけても、「過去に戻ってやり直したい」と思ったことが一度はあると思うんですが、人間のそうしたどうしようもなく切ない感情というものを、作品に仕上げたところでした。
そして、改心した役者ヴィクターの恋心というものが、過去に戻っても恋人とのすれ違いからうまくいかないというところを、非常にうまく描いています。
つまるところ、男女間の愛情の強さの違いであるとか、交際相手を思いやって大事にすればするほど離れていってしまうといった、恋愛の逆説に焦点を当てて、徹底的な切なさでもって映画が作られている、そんな風に思ったのです。
また、この映画では、後半部分でペネロペ・クルスが出てきます。エキゾチックで不思議な魅力というものを発散しており、この映画に華をそえています。
映画の舞台は、はっきりとは明示されておりませんが、おそらくロンドンであり、現代のロンドンの都市の風景、すなわち、雑多な人種であふれた都市の猥雑さであるとか、演劇の本場であるロンドンの役者事情といったものが、映像を通してよく伝わってくるのも、この映画の魅力の一つです。



